添乗員の仕事って楽しそうだけど、一生続けられるの?結婚しても働ける?
どんな働き方をするか、人によってライフプランは様々です。
今は、働き方を好きに選ぶことができる時代になってきました。
その分、自分のキャリアプランをしっかり立てることも大切ですよね。
こんにちは!manaです。
今回の【元ツアコンが語る!】は、私の経験談を踏まえて、添乗員の働き方・キャリアプランについてお伝えします。
みなさんのキャリアプランを考えるきっかけになれれば嬉しいです。
結婚しても続けられる?
正直、個人的には難しいと思います。
ほとんどの添乗員は、結婚と同時に辞めていき、登録している添乗員も9割以上が独身でした。
でも、できないことはありません。
実際、既婚者の先輩添乗員がおられて、何度も一緒に添乗させてもらったことがあります。
その方は、とても笑顔が素敵な優しく、人気の高い添乗員だったので、添乗日数も多かったです。
独身添乗員と同じように国内・海外と飛び回っていました。
旦那さんはとても理解のある方で、仲の良いご夫婦でしたよ。
夫婦の数だけ、結婚のかたちがあります。
別居婚や週末婚など、仕事やライフスタイルに合わせた生活をされている方も多いですよね。
でも現実は、なかなか難しいかもしれませんね。
一緒に暮らしていて、奥さんが添乗で家を何日も空けても、良しとしてくれる旦那さんは少ないかもしれません。
長期海外添乗なら2週間くらい帰ってきません。
長期不在を理解してくれても、子どもができたら、もっと厳しくなります。
泊りの添乗には出られないし、日帰りでも朝早くから夜遅くまでと拘束時間は長いです。
家族の協力なくして、添乗員を続けていくことは、現実的に厳しいですよね。
ただ、子育てを終えて、添乗員にカムバックしたり、未経験でもチャレンジされる方もおられます。
それぞれの年代や、ライフプランに合わせて、好きな仕事を続けられるのが理想ですね。
添乗員のキャリアプラン~経験談~
添乗員のキャリアプランはどのようなものでしょうか。
私はガムシャラに目の前の添乗に全力を尽くしていたので、中長期的なキャリアプランを立てていませんでした。
その頃の私には、キャリアプランという言葉すら知らなかったというのが正直なところですね。
でも、思い返してみても、私は順調にステップアップすることができていました。
1年目
1年目は、日帰り添乗を中心に、経験を積んでいました。
添乗員は経験の差が大きく影響します。
旅行先に行ったことがあるという経験も重要ですが、どれだけ多くの接客経験があるかの方が重要です。
お客さんには様々な方がいます。
ストレートに要求してくる方や、口には出さなくても汲んで欲しいと思っている方、言葉と裏腹なことを求めている方などそれぞれです。
添乗員は、あらゆるお客さんの要望に応える接客のプロです。
どんな方にも満足してもらえるサービスを提供するには、一人でも多くのお客さんと向き合うしかありません。
日帰り旅行は、毎日お客さんが変わります。
求められることも、毎日変わります。
接客業とは何か、サービス業とは何かということを、私はお客さんから教えてもらいました。
2年目
2年目になると、泊り添乗が日帰り添乗よりも多く、営業担当者から指名も増えてきました。
同じ相手に、毎回満足してもらえるサービスとは何かを考える機会が増えました。
添乗員にとって、旅行会社の営業担当者もお客さんので、リピーターとなってもらうためには、安心と飽きのこないサービスが求められます。
時に叱られながらも、営業担当者のおかげで成長させてもらいました。
3年目
3年目に、初めて海外添乗に行かせてもらいました。
国内添乗には余裕が出てきましたが、海外添乗は勝手が違います。
言葉や文化の違う相手に、お客さんの要望を伝えて、サービスを提供してもらう。
国内添乗とは違う難しさに直面しました。
ホテルの部屋のシャワーが出ない、ロストバゲージなどトラブルが当たり前の海外添乗で、いかにお客さんに安心して楽しんでもらうか。
自分自身が初めて行く国ばかりで戸惑う中、笑顔を忘れず気丈に振る舞う強さを身につけることができました。
4年目
4年目は、指名の添乗がスケジュールの多くを占めていたので、営業担当者とも仲良くなり、顔見知りのお客さんも増えました。
良くも悪くも慣れてしまっていたので、流れるように添乗をこなしているだけの時もありました。
慢心しているときは、必ず失敗します。
その時にしてしまった失敗は、今も覚えています。
自分自身を戒めるためにも忘れることができないですね。
5年目
5年目の早い段階から、自分の中では退職を決めていました。
退職の理由は、以前のブログにまとめているので、読んでみてくださいね。
このお客さんに会うのも今年で最後だなと思うと、一本一本の添乗がそれまで以上に大切に感じていました。
心を込めてお客さんに楽しんでもらうというサービス業の奥深さを学ぶことができました。
私は、添乗員を「究極のサービス業」と思っていますが、サービス業のイロハを5年間で教えてもらうことができました。
結果的に、添乗員として理想のキャリアプランを歩むことができたと自負しています。
私の添乗員としてのキャリアを5年で終えたのは、自分自身の求めるライフプランに合わなくなったからです。
そのまま続けていたとしても、結婚と同時に添乗員を辞める選択をしていたと思います。
今は、全く違うキャリアを歩んでいますが、添乗員時代の経験が根底にあるのは間違いありません。
キャリアの方向性は違っても、究極のサービス業を経験した私は、力強く前進することができています。
まとめ
添乗員は結婚しても続けられる職業かと聞かれると、「難しい」と答えます。
これは、私の個人的な意見で、既婚者の添乗員も活躍されています。
私が働いていた頃よりも、今は多様性の時代で、働き方も様々です。
独身でも、既婚者でも、添乗員としてのキャリアプランを考えたとき、どこにゴールを設定するか。
どんな添乗員になりたいか。
ゴールが明確に設定できれば、そこに向かってガムシャラに進むだけですね。
ゴールは人それぞれ、進み方も働き方も人それぞれ。
自分だけのキャリアプランで、自分らしい働き方ができれば理想ですね。
答えは一つではないし、簡単に見つかるものではないですが、少しでも考えるきっかけになれれば嬉しいです。
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