【元ツアコンが語る!】添乗員の実際の仕事内容を解説します~手配旅行1泊2日編①~

添乗員

こんにちは!manaです。

添乗員って、実際にどんな仕事をしているか分かりにくいですよね?

【元ツアコンが語る!】の第5弾は、添乗員の仕事についてお伝えします。

今回は、手配型旅行の業務内容を解説していきます。

ツアー型とはまた違った業務もあるので、比較してみてくださいね。

私は、手配型添乗をメインにしていて、ツアー型はスポットで乗っていました。

ちなみに、私が添乗員として働いていた頃から変わっていることがあると思うのでご了承ください。

ツアー型添乗の業務を見てから、読んでもらうと分かりやすいと思いますよ。

手配型旅行とは?

手配型旅行とは、お客さんが希望した団体旅行を企画・催行することです。

旅行会社の営業担当者が、時期・行き先・人数など要望を聞きながら、幹事と呼ばれるお客さんの代表者と一緒に作り上げていきます。

会社の慰安旅行・修学旅行、自治体の旅行のように、お客さんが知り合い同士の場合が多いですよ。

手配旅行は、旅行中に行程が変更する場合があり、臨機応変な対応が求められます。

添乗員の仕事は、安全に旅程を管理することです。

「旅行は上手くいって当たり前」なので、無事に行って帰ってこれるよう管理し、楽しい思い出となるように力を尽くしましょう。

1日目 : 出発 → トイレ休憩(SA・PA) → 昼食 → 観光地 → 宿 → 宴会

打ち合わせ

まず、旅行前日に旅行会社に訪問して、打ち合わせ&準備をします。

ツアー型添乗の打ち合わせと違うのは、営業担当者と直接打ち合わせが基本で、時には幹事さんにご挨拶に訪問することもあります。

担当者と直接の打ち合わせは、人間関係が構築しやすく、次回の仕事をもらいやすくなります。

旅行会社訪問時に、顔見知りの他の営業担当者が在席していたら、笑顔で挨拶しましょう。

世間話の中に、新たな仕事につながる場合もあり、指名をいただけることもありましたよ。

部屋にズラッと添乗員が並んで作業するツアー型の打ち合わせ風景は、私はアウェー感があり苦手でした。

台数口(バス台数・参加人数が多い)の団体の場合は、添乗員が複数名いることがあります。

営業担当者がチーフ添乗員として同行する場合もありますが、派遣添乗員がチーフ・サブとなる場合も多いです。

経験と信頼を積み重ねると、台数口のチーフ添乗員を任せてもらうことができますよ。

新人時代は、サブ添乗員として台数口添乗に参加します。

その時がチャンスです!先輩添乗員の動きを間近で見ることができます。

見て盗む、真似る、アレンジしてみることが大切ですね。

基本は、一人の添乗が多いので、先輩添乗員と一緒に仕事できる機会は貴重です。

準備

ツアー型の準備と変わりありませんが、お客さんが知り合い同士の手配旅行は、バス座席はフリーなので座席表の作成はありません。

打ち合わせ時に、お客さんの詳細を聞いておきます。

幹事さんや、キーマン(社長、VIPなど)は押さえておきましょう。

手配型旅行は、団体によってカラーが異なり、観光・ゴルフ・宴会・体験・研修・修学旅行など目的は多岐にわたります。

目的に応じて、添乗員の動きもサービスの内容も変わるので奥が深いですよ。

出発

お客さんが指定した出発場所にスタンバイします。

事前に営業担当者がバスが配車できる場所かどうか確認していますが、自分の目でも確かめます。

バスが配車されたら、運転手さんとバスガイドさんに挨拶し、打ち合わせをします。

行程の確認に加えて、どんな団体かを説明しておくといいですね。

ツアー型旅行と違うのは、お客さんの持ち込み荷物が多いことです。

バス車内で飲むアルコールやお菓子を大量に積み込みます。

旅行会社が手配する際は、予めバス会社に納品している場合が多いので、配車時にバス車内に積み込まれているか確認してくださいね。

幹事さんが来られたらご挨拶して、他のお客さんを一緒にお迎えします。

参加者のチェックは、幹事さんがしてくれる場合が多いので、添乗員は荷物のお預かりや幹事さんのお手伝いをしましょう。

手配旅行のラクなところは、参加者が来ない・集まらないときは幹事さんが動いてくれることです。

出発後の車内での挨拶は、幹事さん→添乗員→バスガイドさんの順が多いです。

挨拶の内容は、ツアー型と変わりありませんが、アルコール類の配布を待っているお客さんの顔が見えたら、簡潔に済ましてあげましょう(笑)

車内販売もないため、後はバスガイドさんにお任せすることができます。

ただ、よく飲む団体だと、アルコール類の配布やゴミの回収に忙しいです。

バス車内の冷蔵庫は2ケース(48本)までしか入らないので、冷えていないと焦ります(笑)

トイレ休憩(SA・PA)

トイレ休憩はツアー型のように場所を指定されていないので、お客さんのリクエストに柔軟に対応しましょう。

目安は運転手さんと決めておきますが、よく飲む団体だと持ちません(笑)

1回トイレ休憩をはさむと、間をおかずにリクエストが上がる場合が多いので、1回目をどこまで引き延ばせるかが勝負(笑)です。

行程に支障がでないよう、お客さんも快適に、旅行を進めることがポイントですね。

昼食

手配旅行の場合は、グループ別の座席割はほとんどありません。

先に走って座席の数を確認し、団体名の立て札があるテーブルに誘導します。

手前から座りがちなので、大きな声で奥から詰めてもらうように誘導しましょう。

ツアー型では、飲み物は個人負担ですが、手配旅行は団体支払いが多いです。

自由に注文してもらい、最後に添乗員が事務所で、現金払いか後日払いの手続きをします。

観光地

入場チケットを準備したり、到着前に駐車場の場所を案内したりとツアー型とやることは同じです。

迷子になったり、出発時間に遅れても、幹事さんが連絡を取り合ってくれるので助かりますよ。

宿到着

ツアー型と同じように、到着前のご案内や部屋割りカードの配布をします。

手配型は、到着してからが本番です。

お客さんの誘導は仲居さんにお任せしましょう。

まず、トランクに積んである翌日車内で飲むアルコール類を宿に預けて冷やしてもらいます。

宴会で使用するグッズを忘れずに降ろして、宿の方に宴会場に運んでもらいましょう。

次に、宿の担当者の方と宴会の打ち合わせをします。

ツアー型の場合はフロントの手続きだけで簡単ですが、手配型の場合は座って打ち合わせするのが多いです。

宴会のレイアウトと上座の数、準備する飲み物、料理開始のタイミング、出し物の準備(カラオケ・照明・音響・舞台・どん帳など)、コンパニオンの有無など確認することは多いです。

添乗員も宴会のお手伝いをするので、同席か別席か聞かれます。

一緒に食事するか、宴会後に別に食事を準備するかという意味ですが、私はいつも同席を選んでいました。

宴会の後は、すぐに温泉でゆっくりしたいからですが、添乗員によって好みがあるのでどちらでも構いません。

予め、同席・別席が決められている場合は、その指示に従いましょう。

打ち合わせ終了後は、そのまま宴会場に案内してもらいます。

レイアウトが打ち合わせ通りになっているか確認します。

特に、上座の数を間違えると大変なので、必ず確認してくださいね。

宴会のチーフ仲居さんに挨拶をして、団体の特徴や注意点を共有しておきます。

舞台回りにある設備の使い方を教えてもらいましょう。

出し物がある団体は、本気で臨んでいるので、満足のいく演出になるようにお手伝いします。

出し物をしない場合も、カラオケを使う場合が多いので、機械の使い方はマスターしておいた方がいいですね。

「添乗員ってそこまでするの?」って思った方も多いですよね。

お客さんが楽しんでもらうために、できる限りのことはします。

添乗員もお客さんと一緒に宴会を楽しめるようになれば、苦にはなりませんよ。

本気の出し物なんて、驚きと笑いと感動で見てて楽しいです。

宴会の準備が終われば、部屋に荷物を置いて休憩しましょう。

宴会

開始20分前には宴会場にスタンバイして、お客さんをお迎えする準備をしましょう。

宴会の司会を勤めることも多く、開始前に挨拶していただく上座の方にお声をかけておきます。

宴会冒頭の流れは、開始の挨拶(幹事)→挨拶・乾杯(上座)→食事開始→歓談が多いですね。

乾杯はお膳の食前酒を使用し、乾杯後に仲居さんに入ってもらい、瓶ビールを抜栓していきます。

食事開始後のタイミングが一番飲み物が必要となるので、全体に目を配りながら、足りていない席に飲み物を届けにいきます。

私は、いつも宴会場の栓抜きを借りていましたが、My栓抜きを持っている添乗員もいましたよ。

ある程度落ち着くと、上座の方にご挨拶に伺います。1日目の感想や意見、今後の要望をそれとなく聞き取っていきます。

その情報を元に幹事さんにもご挨拶に行き、明日のスケジュールについて相談することもあります。

ただ、宴会は楽しんでもらうことが一番なので、堅苦しくする必要もなく、宴席が盛り上がっているかに重点を置いていましたよ。

ここで、一旦席について食事をいただきます。お客さんと同じ食事が用意されていますが、食べる時間はほとんどありません。

出し物の準備や、カラオケの司会などで食べる時間がなくなるので、この時間が勝負です。

食べられるに食べる!お客さんがお酒を注ぎにきてくれることもあるので、空腹では酔っぱらってしまいます。

お腹を満たした頃、出し物やカラオケ・ビンゴ大会などが始まる時間になります。

お客さんが楽しめるように精一杯お手伝いしましょう。

そして、一緒になって楽しむこと!これが宴会を乗り切る秘訣です。

宴会があるから手配型はイヤだという添乗員もいますが、宴会があるからお客さんと仲良くなれて、次の仕事につながりやすいのです。

私がなぜ、次につなげることを重視するかというと、同じお客さん・営業担当者だと自分自身がラクになるからです。

毎回初めての方と仕事するのは、気を遣って精神的に疲れてしまいますよね。

でも顔ぶれが同じだと、お互いを知っているので、お互いがラクになります。

そういう考えで仕事していたからか、私は指名を多くいただいていました。

宴会にはお酒がつきものですが、お酒が苦手な方もいますよね。私も得意ではありません。

宴会中は、お酌をしたり、されたりという機会が多く発生します。

初めの頃は、要領が分からずに飲みすぎて、宴会が終わった途端、畳の上に倒れこんでいたこともありました。

これ以上は飲めないなと思ったら、氷を入れたグラスにお水やウーロン茶を入れて席に置いておきます。グラスもビールで満タンにしておきましょう。

お酌に来てくれた方に、「ありがとうございます。水割り(ウーロン杯)いただいてます」と笑顔で交わしてみてくださいね。

場の雰囲気を壊さないためにも、添乗員は”したたか”になることも大切ですよ(笑)

無事に宴会がお開きになると、業務も終了です。

二次会がある場合もありますが、多くは自由参加になるので、添乗員は参加しなくても大丈夫です。

お客さんを送り出し、仲居さんが片づけている中、残りのお食事をいただきます。

ほとんど冷めているので、香の物やフルーツを食べていたのを覚えています。

せっかくのお食事なんだから、別席にして後で食べたらいいと思いますよね。

宴会後は、満身創痍でそんな体力は残されていません(笑)

私は、温泉に入ってのんびりし、明日に備えて休んでいました。

2日の業務内容については、次回に続きます。

宴会終了後は、ほとんど終わったも同じです(笑)

それでは、次回もお楽しみに↓↓

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