激動の幕末・明治維新では、山口県出身の多くの偉人が活躍しました。
名前を聞いたことのある歴史上の有名人と、萩市内のゆかりの地をご紹介します。
こんにちは!manaです。
山口県・萩の観光スポットを中心としたサイクリングコースをご紹介した前回に引き続き、今回は幕末・維新期で活躍した人物にフォーカスを当てています。
趣のある城下町を散策しながら、幕末・明治維新の風を感じてくださいね。
幕末・明治維新で活躍した人物&ゆかりの地
吉田松陰(1830-1859)
幕末の志士たちが師と仰ぎ、多くの門下生を育てた「明治維新の祖」。
ペリー来航の際に密告を図るも失敗し、野山獄に投獄・実家での謹慎生活後、松下村塾を主宰しました。
反幕派とみなされ、安政の大獄で処刑されるという壮絶な人生を送った人物でもあります。
松陰神社の境内にある松下村塾は、志士たちの息吹を感じる幕末の聖地として知られています。
松陰が謹慎していた自宅や、遺品・遺墨を保存展示する資料館もあり、幕末ファンは必見のスポットですよ。
名称:松陰神社
住所:萩市椿東1537
URL:https://www.shoinjinja.org/
楫取素彦かとりもとひこ(小田村伊之助)(1829-1912)
吉田松陰の妹と結婚し、松陰とは互いを認め合うよき友人として、松陰亡き後は松下村塾で教鞭を取りました。
藩主毛利敬親の側近としても重用され、明治維新後の新政府にも出仕し、のちに初代群馬県令となりました。
2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」では、大沢たかおさんが演じられていましたね。
城下町の風情が残る地区にある萩博物館では、楫取素彦をはじめとした幕末・維新期に活躍した人物の資料が展示されています。
萩の歴史や自然、文化を学べる総合施設になっていますよ。
名称:萩博物館
住所:萩市堀内355
URL:https://www.city.hagi.lg.jp/hagihaku/
木戸孝允(1833-1877)
松陰の門下生でもある木戸孝允は、西郷隆盛・大久保利通とともに「維新の三傑」の一人に数えられています。
萩藩医の長男として生まれ、桂家の養子となり「桂小五郎」の名でも知られています。
坂本龍馬との仲介で薩摩藩と「薩長同盟」を結び、明治維新に尽力しました。
明治新政府では、版籍奉還・廃藩置県を推進し、中央集権国家の樹立に貢献しました。
名称:木戸孝允旧宅
住所:萩市呉服町2-37
URL:https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=100002
高杉晋作(1839-1867)
萩藩士の長男として生まれ松下村塾に学び、身分を問わない有志を集めた軍隊「騎兵隊」を結成したことで知られています。
長州藩を討幕運動に方向づけるなど「幕末の風雲児」とよばれるほど大きな役割を果たしました。
松陰をはじめ、多くの人々からその非凡さを認められるほどの逸材でした。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」という歌を残したことでも有名ですね。
高杉晋作誕生地は名所や旧跡が立ち並び、城下町らしい風情が残る菊屋横丁にあります。
建物の南半分が公開されていて、産湯に使ったと伝えられる井戸などを見ることができますよ。
名称:高杉晋作誕生地
住所:萩市南古萩町23
URL:https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=100001
久坂玄瑞(1840-1864)
高杉晋作と並び「松下村塾の双璧」とよばれ、松陰に「防長第一流の人物」と評された逸材です。
薩摩や土佐、水戸の同志と尊王攘夷運動を推進し、全国の志士の総司令官的な存在となりました。
攘夷主義の長州藩は京都での地位も確立していきますが、薩摩藩士により失脚させられます。
再起を図った長州藩ですが、会津藩・薩摩藩と戦うも敗れ(蛤御門の変)、玄瑞はこの戦いで自刃しました。
名称:久坂玄瑞進撃像
住所:萩市江向552番地2 中央公園内
URL:https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=1100222
井上馨(1835-1915)
毛利家に仕えた中級藩士の家に生まれ、藩校明倫館で学んだ後、イギリスに密航留学した「長州ファイブ」の一人です。
帰国後は幕末に結ばれた不平等条約の改正に尽力し、外国様式を取り入れた生活スタイルを提唱するなど欧化に取り組みました。
第1次伊藤博文内閣において初代外務大臣となり、「外交の父」ともいわれています。
名称:萩・明倫学舎
住所:萩市江向602番地
URL:https://www.city.hagi.lg.jp/site/meiringakusha/index.html
山県有朋(1838-1922)
松下村塾に学び、騎兵隊軍艦として戊辰戦争などで活躍しました。
明治新政府でも要職に就き、日本陸軍の第一人者として軍政の確立に注力し、日清・日露戦争を推進しました。
内閣総理大臣を2度つとめるなど、軍事や政治に絶大な力を発揮しました。
名称:山県有朋騎馬像
住所:萩市江向552番地2 中央公園内
URL:https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=100101
伊藤博文(1841-1909)
長州ファイブの一人としてイギリスに密告留学した伊藤博文は農家の生まれで、14歳から13年間過ごした旧宅が残されています。
帰国後は討幕運動に尽力し、明治新政府では数々の要職を歴任し、初代内閣総理大臣に任命されました。
その後も計4度の内閣を組閣し、大日本帝国憲法の発布に尽力しました。
日露戦争後、満州訪問の途中ハルビンにて、安重根によって狙撃されこの世を去りました。
名称:伊藤博文旧宅
住所:萩市椿東1515
URL:https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=100012
まとめ
今回は、幕末・明治維新期に活躍した人物8人とゆかりの地をご紹介しました。
名前を聞いたことのある人が多かったと思いますが、他にも多くの偉人が排出されているというのが驚きです。
古地図でも歩けるほど当時の面影を残す萩の城下町では、激動の時代を生き抜いた人々の息吹を感じることができますよ。
ぜひ、じっくりと訪れてみてほしいおススメの街です。
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