NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の源平合戦が佳境に入ってきていますね。
屋島の戦いの舞台となった香川県高松市にある屋島をご紹介します。
こんにちは!manaです。
今回は、源平合戦ゆかりの地の一つ、屋島に訪れました。
瀬戸内海の美しい景色や、四国村など屋島には見どころがたくさんありますよ。
ぜひ訪れてみてくださいね!
屋島
屋島は香川県高松市北東部にある台形の形が特徴的なエリアです。
かつては島でしたが、江戸時代に塩田開発や水田のために埋め立てられ、陸続きとなりました。
現在は、四季を通じて観光客や巡礼者、登山客などが訪れるスポットとなっています。
屋島の戦い
1183年(寿永2年)、一ノ谷の戦いで敗れた平家は、安徳天皇と三種の神器を奉じて屋島に逃れてきました。
水軍を持ち瀬戸内海を掌握した平家は、屋島を本拠地として力を蓄えていました。
水軍を持たない源氏は攻めあぐねていて小康状態が続いていました。
熊野水軍や伊予水軍を味方につけた源義経は、奇襲をかけ平家を攻撃します。
暴風雨の中、通常は3日かかる航路を4時間ほどで進軍し、屋島の対岸に到達しました。
一気に屋島の内裏に攻め入った義経軍に平家軍は狼狽し、海上へと逃げ出していきました。
源平合戦の頃はまだ島だったため、現在民家が立ち並ぶ場所は海でした。
那須与一
屋島の戦いには、有名なエピソードが伝わっています。
夕刻になり休戦状態に入ると、平家軍から美しい女性の乗った小舟が現れて、竿の先の扇を射るように挑発してきました。
義経は自軍から弓の名手を捜し、那須与一が指名されました。
やむなく引き受けた与一は、射損じれば自害する覚悟で弓を放ち、見事に扇を打ち落としました。
源氏軍はもとより、平家軍も歓喜に湧いたと言われています。
この時代の戦いでは、儀礼やイベントが催されていて、ひとときの休息となっていました。
屋島の見どころ
南嶺エリア
山頂の駐車場から、南嶺エリアを一周できる遊歩道があります。
至るところに展望スポットがあり、瀬戸内海に浮かぶ島々や、高松市内などを一望することができます。
屋島寺
屋島寺は、弘法大師により真言宗に改められた寺で、四国八十八ヶ所霊場の八十四番札所となっています。
ご本尊は一本造りの十一面千手観音で、平安前期に彫られたと言われています。
本堂は鎌倉末期に建てられ、重要文化財に指定されています。
本堂の横には蓑山大明神が祀られ、奥まで立派な鳥居が並んでいます。
血の池
屋島寺の近くには、血の池と呼ばれる瑠璃宝の池があります。
源平合戦の際に、武士達が血刀を洗い池が赤に染まったことが、名前の由来になっています。
屋島神社
徳川御三家の水戸家の長男として生まれた松平頼重は、高松藩の初代藩主となり、徳川家康を東照大権現として祀りました。
高松藩八代藩主 頼儀がこの地に社を造営し、頼重を合祀して遷座しました。
四国村ミウゼアム
四国村ミウゼアムとは、屋島山麓の広大な敷地に、四国四県から移築復元した33棟の建物が点在しています。
昔の人々の生活に触れ合いながら、四季折々の花や草木など豊かな自然を感じることができます。
岩や石、舗装されていない道が、山の斜面に沿って続くので、歩きやすい靴でお出かけすることをおすすめします。
かずら橋
一番初めのスポットは、徳島県の祖谷(いや)にある伝統的なかずら橋を再現した橋です。
足元の空間や橋の揺れまで、実際の祖谷のかずら橋を忠実に再現されています。
橋の隙間に足元を取られそうになるほどスリル満点ですよ。
丸亀藩御用蔵
丸亀港に続く入江に面して建っていた丸亀藩の御用蔵で、主に米を貯蔵していました。
壁は漆喰塗り仕上げで、内部は丸太を細かく配置し、米俵を積み重ねても壁が傷まない工夫がされています。
砂糖しめ小屋
香川県では砂糖の生産が盛んで、しめ小屋と呼ばれる円形の建物が残されています。
7しめぐるま」と呼ばれる3つの石臼が中央に配置されています。
横に長く伸びた腕木を牛が引いて、石臼の間に挟んだサトウキビを搾っていました。
大久野島灯台
広島県の大久野島で、三原近海航路を照らす灯台として使われていました。
かつて大久野島は、毒ガスを製造しており重要な軍事拠点の島でした。
現在は、野生のウサギが生息する島として、多くの観光客が訪れています。
染が滝
彫刻家の流政之(ながれまさゆき)氏が設計した滝で、階段上の石を伝い流れる水が美しいです。
村内どこからでも水の流れる音が聞こえてきて、癒しの空間が広がっています。
まとめ
今回は源平合戦ゆかりの地である屋島をご紹介しました。
かつての古戦場は、埋め立てられて生活の場となっていますが、屋島の山頂から当時の情景を馳せることができます。
屋島の南嶺エリアは良い散策コースになっていて、美しい瀬戸内海や高松市内の景色を一望できます。
山麓の四国村では、豊かな自然と昔の生活に触れることができます。
見どころたっぷりの屋島に、ぜひ訪れてみてくださいね。
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