新緑が美しい季節になってきましたね。
新緑スポットが多い京都の中でも、特におすすめなのが大徳寺にある高桐院です。
こんにちは!新緑が大好き!manaです。
新緑って若々しい葉からエネルギーを感じられて、癒されて元気になるので私は大好きです。
緑といっても、1枚1枚の色が違っていて、ずっと見ていても飽きないですよ。
今回は、大徳寺にある細川家ゆかりの寺、高桐院をご紹介します。
紅葉スポットで人気の高桐院は、隠れた新緑スポットでもあります。
残念ながら令和4年5月1日現在、臨時休業中となっているため、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
高桐院
高桐院は大徳寺塔頭の一つで、利休七哲の一人である細川忠興により建てられました。
庭園の奥には、父の藤孝(幽斎)を始め、3代から12代までの細川家歴代の墓があります。
細川家ゆかりの寺である高桐院には、さまざまなエピソードが残されています。
名称:高桐院
住所:京都府京都市北区紫野大徳寺町73-1
天下一の石灯籠
有名な茶人である千利休が所有していた石灯籠で、天下一と称されていました。
豊臣秀吉に所望された利休は石灯籠を渡したくない思いから、裏側をわざと割り、壊れ物だとして秀吉からの請求を退けました。
利休の切腹後に細川忠興に遺贈され、現在は忠興とガラシャの墓標となっています。
忠興は「完全な姿は美しくない」とし、さらに自らの手で数ヶ所欠いたと言われています。
時の権力者との心理戦や、不完全の美を求める「侘び寂び」の心などが詰まった石灯籠ですね。
細川ガラシャ
忠興の妻で明智光秀の三女である細川ガラシャ(たま)は、悲劇の美女として知られています。
15歳で忠興に嫁いだ4年後に本能寺の変が起こり、累が及ぶの避けるために忠興はたまを丹後の山奥に幽閉しました。
2年後に幽閉を解かれたたまは、忠興よりキリスト教の話を聞き心魅かれていきます。
バテレン追放令が出ている中、たまは洗礼を受けガラシャという洗礼名を受けました。
忠興は何度も改宗を迫り辛く当たりますが、ガラシャはキリスト教を深く信仰していました。
豊臣秀吉死後、忠興は徳川家康に従い、敵対する石田三成によりガラシャは人質に取られそうになります。
武士の妻としてガラシャは死を選びますが、キリスト教では自害は禁じられていたため、家老が介錯し最期を遂げました。
最期まで細川家へ忠節を誓ったガラシャは、忠興とともに高桐院に静かに眠っています。
高桐院の入口で、ここから見える景色だけでも絵になると思いませんか。
神秘的な空間に足を踏み入れるようでドキドキしてきますね。
高桐院で特徴的なのは、山門から本堂入口までの長い石畳です。
新緑の時期は、高く伸びた竹の濃い緑色と、絨毯のように敷き詰められた苔の緑色が鮮やかです。
日中でも光があまり差し込まず、薄暗い雰囲気が趣がありますよ。
本堂からは正面に灯篭と青紅葉、若々しい竹林を望むことができます。
縁側に敷かれた赤い絨毯とのコントラストが美しいですね。
まるで、額縁の絵のような景色です。
楓の庭と呼ばれる庭園は、一面に敷き詰められた苔と中央に石灯籠を配置し、数本の紅葉が植えられています。
他の色を排除して緑色のみが広がる空間が、新緑の美しさを引き立てています。
華美なものはありませんが、侘び寂びを見事に表現した庭園は、何時間でも眺めることができますよ。
縁側に座り、何も考えずにボーっと時間を過ごしていると、日ごろの疲れもスーッと消え失せてきます。
紅葉の時期もとても美しく、多くの方が訪れる人気のスポットです。
竹林の石畳の小道が、落ち葉で覆いつくされる紅葉の終わりの時期が、特に人気が高いです。
まとめ
おすすめの新緑スポットとして、高桐院をご紹介しました。
緑色以外の余計な色がない庭園は、最高の新緑スポットですよ。
何度も訪れていますが、静寂の中、庭園を眺めていると心が洗われるような気分になります。
リフレッシュしたいとき、エネルギーをもらいたときに訪れる大切な場所です。
臨時休業が明けたら、すぐにも訪れてみたいですね。
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