2022年3月25日、シマノ自転車博物館がリニューアルオープンしました。
身近な移動手段として利用している自転車。
実際の自転車を見ながら、誕生から現代までの歴史を学ぶことができますよ。
こんにちは!manaです。
移動手段として、ロードバイクやマウンテンバイクのように趣味やスポーツとして身近な自転車ですが、知らないことも多いですよね。
自転車の歴史に触れて自転車を理解し、快適・安全な自転車ライフを過ごしましょう!
シマノ自転車博物館
有名な自転車メーカーであるシマノの本社が大阪府堺市にあることから、1992年に自転車博物館サイクルセンターが開館しました。
世界遺産の大仙陵古墳の近くから、堺東駅の近くに移転し、3月25日にリニューアルオープンしました。
4階建ての館内には、自転車の誕生とこれまでの歴史や、サスティナブルな社会に貢献できるこれからの自転車について展示・紹介しています。
名称:シマノ自転車博物館
住所: 堺市堺区南向陽町2-2-1
URL:https://www.bikemuse.jp/
アクセス
南海高野線堺東駅で下車し、徒歩5分で行くことができアクセス抜群の立地ですよ。
堺東駅に到着したら、北西出口から出ます。
改札を出て正面のエスカレーターから地上に降ります。
エスカレーターを降りて右側に進みます。
高島屋の横を通りながら歩いていくと、正面に高架が見えてきます。
高架の奥にシマノ自転車博物館があるので、駅からすぐに到着することができます。
博物館の隣にコインパーキングや、自転車博物館なだけあって自転車置き場も豊富にあるので、お好きな交通手段で行くことができますね。
無料スペース
正面入口から入ると無料スペースが広がっていて、イベントスペースや無料展示など自由に出入りすることができますよ。
ガラス張りスになっているので、外からでも自転車の展示を見ることができます。
入口にはスタイリッシュなアルコール消毒の機械が置いてあり、ロッカールームもありました。
取り出すときにコインが返却されるタイプなので、荷物が多くても安心ですね。
オープン直後ということもあり、胡蝶蘭がたくさん置いてあって華やかな雰囲気でした。
外からも見えるように展示されている自転車と、イベントなどに使われるミュージアムスクエアがあります。
入館チケットのQRコードをかざして、有料展示エリアに入ります。
入館料は一般500円、高校・大学生は200円、中学生までと65歳以上は無料です。
午前10時から午後4:30分までの開館時間で、私が訪れたのは15:30頃で来場者が少なく、じっくりと見見ることができました。
入館予約もできますが、閉館時間前が空いていておすすめですよ。
有料スペース
1階ヒストリーシアター
有料ゲートに入るとヒストリーシアターがあり、「自転車の誕生とあゆみ」というプロローグ動画が上映されています。
2階ホワイトキューブ
2階に上がるとホワイトキューブと呼ばれる広大なスペースが広がります。
自転車の発祥の歴史を物語る貴重な自転車が3つのゾーンに分けて展示されています。
Aゾーン 自転車のはじまり
二輪自転車の始祖と呼ばれるドライジーネは、1817年にドイツのドライス伯爵が発明した自転車です。
ペダルはなく足で地面を蹴って進む自転車で、自由に遠くに行ける乗り物として広がりました。
最初の自転車はペダルではなく、自分の足で前に進んでいたなんて知りませんでした。興味深いですよね。
1861年にフランスで誕生したベロシペードは、初めてペダルがついた自転車です。
より速くラクに走れるようになり、旅やレースで自転車を楽しむようになりました。
1870年代の自転車はより速く進むために、前輪が極端に大きなオーディナリーと呼ばれるタイプが主流でした。
イギリスとアメリカには大規模な生産工場があり、とてもよく売れました。
車輪が大きすぎて足に地面が着かず、転倒事故も多かったと言われていますが、見るからに怖そうですよね。
走るのに危険が伴うオーディナリーとは対極に位置するのがセーフティ型で、前輪が小さく足が地面に着くようになりました。
チェーン駆動で後輪が駆動輪になり、私たちが乗っている自転車に近くなってきましたね。
1888年にダンロップがタイヤを実用化したことで、自転車はより安全に快適になりました。
それまでは振動が直接体に伝わるため、乗り心地が良いものではなかったそうです。
120年前以上に作られたこの自転車は、今でも快適に走ることができるそうですよ。
自転車が作られた初期の頃から、レースが開催されていて人々の楽しみとなっていました。
この可愛らしい5人乗りの自転車もレースで使用されていたかもしれませんね。
明治初期に走っていた三輪車は、最も古い日本製の自転車のひとつです。
イギリスの自転車を模して作られ、両手でレバーを前後に動かして進む仕組みとなっています。
明治32年頃に同じモデルの自転車が堺の街を走っていたと言われています。
鉄砲鍛冶職人が多くいた堺では、自転車の部品を製造し修理したことから、自転車産業発祥の地となりました。
1895年にフランスのジェラール大尉が真ん中を折りたたみ、1分以内で背負うことのできるコンパクトな自転車を発明しました。
折りたたみ自転車は軍需用として開発・進化していきました。
便利になることは素晴らしいけれど、戦うための道具にされるのは悲しいですね。
1880年代のアメリカでは、女性の社会進出が進み、自転車に乗る女性が増えました。
後輪にはスカートが巻き込むのを防ぐドレスガードが着いています。
スカートを履いて自転車に乗ったことがある女性なら、タイヤにスカートが絡まってしまう経験があると思います。
女性に優しい自転車が昔から作られていたのは、嬉しい事実ですね。
1920年代後半には、イタリアのビットリア社などが外装変速機を生産し始めていました。
ギヤチェンジをすることで、足の負担が減り圧倒的に速く走ることができるようになりました。
酪農の盛んなオランダでは、34ℓのミルクタンクを積める自転車が利用されていました。
重さに耐えるための太いタイヤや、荷物を守るためのバネなどが特徴的です。
まとめ
3月25日に移転リニューアルオープンしたばかりのシマノ自転車博物館に行ってきました。
身近な移動手段として利用している自転車ですが、誕生や発展の歴史などは全く知りませんでした。
初めての自転車はペダルがなく、足で地面を蹴って進んでいたなんて面白いですよね。
新たな発見ができるシマノ自転車博物館にぜひ訪れてみてくださいね。
次回は、自転車のひろがりとこれからをご紹介します。お楽しみに!
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