京都御苑にある閑院宮邸跡収納展示館をご存知でしょうか。
閑院宮って誰のこと?そもそも、なんて読むの?
あまり知られていない京都御苑のスポットについてご紹介します。
こんにちは!manaです。
閑院宮(かんいんのみや)邸跡収納展示館に行ってきました。
京都御苑や京都御所の自然と歴史を紹介する展示館になっていて、無料で見学できるのでおススメですよ。
ぜひ、訪れてみてくださいね。
閑院宮邸跡収納展示館
アクセス
閑院宮邸跡収納展示館は、京都御苑の南側に位置し、今出川通りの間之町口(あいのまちぐち)から入るとすぐにあります。
烏丸通り沿いの椹木口(さわらぎぐち)からも入ることができますよ。
どちらも地下鉄烏丸線 丸太町駅から5分ほどで行くことができ、広大な敷地を誇る京都御苑の中でもアクセスしやすいスポットになっています。
名称:閑院宮邸跡収納展示館
住所:京都市上京区京都御苑3
URL:https://kan-in-nomiya-teiato.jp/
閑院宮(かんいんのみや)とは
閑院宮とは、江戸時代中期に東山天皇第6皇子の直仁親王が創立した宮家です。
当時、皇位継承者以外の親王は出家していて、皇位継承者が崩御すると皇統の断絶が危ぶまれていました。
朱子学者の新井白石による建言を受け、徳川御三家のように、皇統を維持するための新たな宮家が創設されました。
こうして創立された閑院宮家は、伏見宮、桂宮、有栖川宮家と並ぶ四親王家の一つとされました。
第二代当主 典仁親王の6男が光格天皇として即位して以降、今上天皇まで閑院宮の血統が皇統として続いています。
第二次世界大戦後、皇室を離脱した第七代当主 春仁王に後継者がなく養子も取らなかったため、閑院宮家は断絶となりました。
収納展示館
令和4年4月1日にリニューアルオープンし、京都御苑の施設全体のインフォメーションセンターとなりました。
京都御苑の美しい自然を10K映像や、VR技術を駆使して公家の町を再現した映像を大画面で楽しめます。
創建当初の建物は火災で焼失し、現在の建物がいつ再建されたかは詳しくは分かっていません。
明治10年に閑院宮家が東京に移るまで使用されていた邸宅で、華族会館、裁判所、旧宮内省京都支庁を経て、平成15年から全面改修され現在の建物となっています。
約860㎡の書院造りで、中庭を囲むように建てられ、大部分は国民公園協会の事務所として使用されています。
展示コーナーでは、京都御苑に関する歴史や、公家たちの文化、自然の情報を紹介しています。
デジタルコンテンツや、年表、展示物などを織り交ぜながら分かりやすく伝えてくれています。
京都迎賓館敷地の発掘調査で出土した食器なども展示されていました。
天皇家の菊のご紋が施された食器が、公家に下賜され大切に使われていたことが分かる出土品は興味深いものでした。
敷地内に広がる庭園も見ごたえのあるもので、これでも当時の一部を再現されただけというのが驚きです。
公家が好む庭園様式を取り入れており、四季折々の美しい姿を見せてくれます。
中庭の反対側の部分で、左側には10Kの映像が見られるレクチャールームがあります。
この廊下も趣があって素敵ですよね。
椅子に座って中庭を眺めているだけで、あっという間に時間がたってしまう癒しの空間でした。
この部屋は、天井に化粧ばりを渡した最も立派な造りとなっています。
秋には紅葉、春には新緑が床に映る「床もみじ」で知られています。
太陽の光が差し込み、床に美しく映えるもみじが見ごたえありますよ。
カメラの角度を低くし、床すれすれに撮影すると臨場感ある写真になります。
まとめ
っ今回は、京都御苑にある閑院宮邸跡収納展示館をご紹介しましたが、いかがでしたか。
四親王の一つで、今上天皇の皇統につながる由緒ある閑院宮家。
現在は、京都御苑の歴史と自然を紹介する施設となっています。
建物や庭園も見ごたえがあり、無料で見学できるので、ぜひ訪れてみてくださいね!
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