旅行業界でよく使われている略語があるのはご存知ですか?
例えば、「1名CXL、レラヨロ」、「〇〇HTL、1/ア」のように使われていますが、何を意味しているか分かりにくいですよね。
こんにちは!manaです。
久しぶりの「元ツアコンが語る!」シリーズの今回は、添乗員時代に使っていた略語をご紹介します。
研修中に大量の略語を覚えさせられて、今でも気づかない間に使っている略語もあります(笑)
一度覚えると便利なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
略語とは?
旅行業界、航空業界、ホテル業界などでは、業務中に略語がよく使われています。
今のようにインターネットが普及していなかった時代の名残りで、当時使用していた端末の文字数に入力制限があったからだそうです。
すでに、私が添乗員をしていた頃は端末を利用していなかったのですが、便利な略語は使い続けられていました。
大量に略語はありますが、よく使うのは一部だったので、使っているうちに自然と身に付きましたよ。
ちなみに、冒頭の略語は、「1名CXL、レラヨロ」→「1名キャンセルが出たので、連絡よろしくお願いします。」と「〇〇HTL、1/ア」→「〇〇ホテル、1泊朝食付きで予約しています」の意味となります。
添乗員は、常に移動しながら仕事をしているため、じっくりとメモを取る時間的余裕がありません。
今のようにLINEなどでリアルタイムにやり取りができなかった頃は、一瞬のタイミングで必要事項を伝えなければいけません。
そのために、確実にコミュニケーションを取るツールとして略語は使われています。
それでは、私がよく使っていた略語をご紹介していきますね。
略語一覧
ヨロ(よろしく)
メモに書かれるメッセージでよく使われています。
同僚や後輩のように気軽に話せる相手ならば、「〇〇ヨロ!」と口頭でも使っていましたよ。
さすがに上司や先輩には、メモでも口頭でも「ヨロ」とは使えずに、「よろしくお願いします」でした(笑)
カニ(確認)
「確認」という言葉は、ツアコンはよく使うのに、漢字で書くと面倒!
カニという略語は便利で「ヨロ」と合わせて、「カニヨロ(確認お願いします)」というように使っていました。
添乗員の仕事は、「一に確認、二に確認」と言われるほどに確認が大事な仕事です。
レラ(連絡)
レラも「レラヨロ」のように頻繁に使っていました。
添乗員の仕事は、立ち寄りヶ所やホテルなどに当日の人数・到着時間などの連絡をします。
ツアーをスムーズに催行するために必要不可欠なレラは大切な業務の一つです。
PLS(プリーズ)
ヨロと同じ意味で使われていて、PLSの方が丁寧な表現で上司や先輩に使える略語ですが、あまり使用頻度は高くありません。
上司や先輩に頼む前に自分が動いていたので、そもそも依頼する機会がありません。
社内で「C/B PLS(コールバック プリーズ)」(折り返し連絡お願いします)というメモを残すときに使っていたくらいでしたね。
CXL(キャンセル)
CXLは、今でも私が気づかぬ間に使っている略語No.1です。
予約していたお客さんがキャンセルになったときなどに、リストに「〇/〇(日付)CXL」と書きます。
キャンセル連絡が入った日付も書いておくと、後からトラブルになることはありません。
今でも無意識に「CXL」と書いてしまい、部下から「どういう意味ですか?」と聞かれていましたが、あまりにも私が使うので、みんな使うようになっています(笑)
ノーショー(来る予定の人が来ない)
集合時間になっても、連絡もなく来ない人のことをNo Show(ノーショー)と言います。
添乗員は、その人が集合時間に遅れているのか、集合場所が分からず迷っているのか、はたまた当日キャンセルなのか把握しないといけません。
出発時間だからといって出発してしまうと、後からクレームになりかねません。
ただ、その人のためだけに、時間通りに集まったお客さんを待たせるわけにもいきません。
バス車内で待つお客さんに事情を説明して、迅速に対応する必要があります。
ゴーショー(来るはずない人が来る)
Go Show(ゴーショー)は、予約していないお客さんやリストに載っていないお客さんが突然現れることで、ツアコンが嫌う略語です。
ツアー受付場所でゴーショーが表れたときの添乗員の心の中の焦りっぷりは、添乗員経験のある人なら分かってもらえると思います(笑)
笑顔で「確認いたします」と言いながら、心の中では「誰?!」と焦っています。
お客さんのツアー申込履歴を見せてもらったり、旅行会社に連絡して確認したりと対応します。
後ろに並ぶ他のお客さんの「まだ~?」という視線を感じながら(汗)
旅行会社の予約ミス・資料ミスや、お客さんの勘違い(日程違い、コース違い)などがゴーショーの理由です。
HTL(ホテル)
HTLは、見たままですぐに理解できて、何かと頻繫に利用する略語です。
今でも、旅行のプランニングするときなどに無意識に使っていますね。
添乗員時代も、打ち合わせ時のメモや行程表によく書き込んでいた略語です。
ドメ(国内・国内線)、インター(海外・国際線)
ドメ(Domestic)、インター(International)は、国内旅行・海外旅行や飛行機の国内線・国際線の意味で使われています。
添乗員同士の会話でも「今月、3回インター(海外添乗)入ってる」のように、その場に応じて広義に利用される略語ですよ。
エアー(飛行機)、キャリア(航空会社)
「このツアーはエアー利用」や「キャリアはJALです」のように利用しています。
エアーは交通手段としての飛行機、キャリアは航空会社の意味で使い分けていますよ。
まとめ
今回は、旅行業界で添乗員がよく使っている略語をご紹介しました。
研修時に大量の略語を覚えましたが、実際によく使っていた略語は決まっていましたね。
今では、メッセージアプリやチャット機能が発達していて、略語を使う添乗員も少なくなっているかもしれませんが、覚えていると便利なものも多いですよ。
添乗員に興味のある方に参考になれば嬉しいです。
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