語学留学に行きたい!でも、実際ってどんな感じなの?不安に思う方も多いと思います。
文化や言語も違う国で生活するってイメージしにくいですよね。
こんにちは!manaです。
元ツアコンの経験を生かして、通常は添乗員のお仕事や旅行についてご紹介しています。
今回は、ツアコンになるきっかけにもなった私自身の語学留学の経験についてお伝えしたいと思います。
私が留学していた頃と異なる点も多いと思いますが、語学留学を目指している方に少しでも参考になれば嬉しいです。
前回は、留学の方法をご紹介しているので、そちらも読んでみてくださいね。
留学した理由
私は、英語専攻の大学に通っていた2回生の後期に、交換留学制度を利用して留学とホームステイをししました。
高校時代から、大学在学中に留学して、卒業後は英語を生かした仕事をしたいと考えていて、留学制度が整っている大学を選んだので、留学することは自分の中では既定路線でした。
ただ、具体的には何も決めておらず、とりあえず大学に通いながら考えようと思っていました。
英語専攻の大学なだけあって、周りは英語を得意とする人たちばかりで、1回生の頃は勉強についていくのが精いっぱいで、留学のことを考える余裕がありませんでした。
むしろ、自信をなくしていたという方が正しいかもしれませんね。自信と共に、意欲も失われていいたような気がします。
2回生になると、留学を希望している人たちが動き出したのもあり、私も真剣に考えるようになりました。
大学は4年間といえ、就職活動を考えると、2回生のうちに留学したいと考える学生が多かったのです。
大学が学費や滞在費用を負担してくれる成績優秀者向けの専門留学・学位留学や交換留学制度がありました。
もちろん、私はそんな制度は手が届かなかったので、自己負担で行く半年間の交換留学制度を利用しました。必修科目の単位取得は認められていたので、帰国後は3回生に進級することができる制度でした。
留学の実際
ホストファミリーについて
私は、第一希望のニュージーランドに、10人程度の学生と一緒に出発しました。
私たちが滞在した北島の小さな街は、毎年留学生を受け入れていて、ホストファミリーも慣れていました。
私のホストファミリーは、60代のリタイアしたご夫婦で、お子さんは独立されていたので、私を含めた3人で生活していました。
オーシャンフロントの高台にある大きな家で、私には専用の部屋とバスルームがありました。
ホストファミリーには生活費を含む謝礼が支払われていて、私のホストファミリーは趣味として留学生を受け入れていましたが、生活のために受け入れているホストファミリーもいましたね。
同じグループの中には、自分の部屋もなく、家族共同で使っていた学生もいたので、私は周りから羨ましがられる環境で過ごすことができていました。
ホストファミリーは出発前に決まりますが、大学側で選定された結果を受け取るだけなので、行ってみないと実際はどんな家族なのかは分かりませんでした。
私のホストファミリーの家は語学学校から離れていて、ホストマザーが毎日片道30分の道のりを送迎してくれていました。
語学学校について
私の通っていた語学学校は、市内の技術系カレッジの中にありました。
レベル別に3クラスに分かれていて、出発前に受けた学内選考テストやTOEFLのスコアに応じてクラス分けされました。
韓国・中国・インド・東南アジアなどの様々な国から集まった留学生で15人ほどのクラスだったと思います。
毎朝、ネイティブ講師が出したテーマで15分ほどディスカッションする時間から始まります。
このディスカッションが私は大好きでした。自分の意見を英語で伝えるなんて難しく感じますよね。
私も最初は「文法が間違っていないかな」とか「こんな意見言っていいのかな」とか躊躇していたのですが、徐々に慣れてきました。
というよりも、中国人と韓国人のクラスメイトが熱くて、どんどんディスカッションに巻き込まれていったのです。
文法が間違っていても関係なく自分の意見を臆せず発言し、反対の意見を言うとケンカしているのかと思うくらい熱く反論してきます。
特に私のクラスはディスカッションが活発だったようで、15分の時間が延びることもよくありましたが、ネイティブ講師は見ているだけで止めることはしません。
クラスメイトの自己主張の強さに腹が立ってしまうこともありましたが(笑)、そのおかげで自分の意見を伝えることに恥ずかしさもなくなりましたね。
ディスカッションのあとは、文法やリーディングなどのレッスンを受けていて、定期的にテストもありましたが、確認テストのようなもので難しくはなかったと思います。
休日の過ごし方
休日は、ホストファミリーと一緒に過ごすことが多かったですね。
ホストファミリーの家に家族が集まってBBQやビリヤードをしたり、買い物や観光に連れて行ってもらいました。
語学学校ではネイティブの方と交流する機会がほとんどないので、ホストファミリーとの交流がネイティブ英語に触れるタイミングでした。
ネイティブとはいえ、ニュージーランドなまりがあるので、分からないことも多くありました。
日本ではアメリカ英語に慣れ親しんでいたので、イギリス英語のニュージーランドなまりはまた違った言語でしたよ。
余談ですが、それぞれ出身地のなまりがあるので、同じクラスの子の英語も聞き取りにくいことがありました。逆もしかりで、私の”Saturday”の発音が変に聞こえるらしく笑われていましたね(笑)
私は、インド人の話す英語が分からずに苦労した記憶があります。口を大きく開けずに発音されると全く分からなかったです。
同じグループのホストファミリーの家に泊まりに行ったり、クラスメイトの誕生日にはパーティを開いたりと楽しい時間を過ごしていましたね。
時々、字幕なしの映画がどこまで理解できるか試しに映画館に行ったり、自由に過ごしていましたよ。
英語は話せるようになったのか
結論から言うと、出発前に比べて英会話力はUPしました。
自分がどこまでのレベルを目指しているかで結果は異なると思いますが、私は日常会話は苦もなくできるようになりました。
ただ、テレビのニュースは全て聞き取ることはできなかったです。毎日欠かさずニュースを見て理解しようと努めていましたが、速くて専門用語が多いため、最後まで理解することはできませんでした。
私の語学力UPは、毎朝のディスカッションのおかげだと思います。自己主張の強い(笑)クラスメイトのおかげで鍛えられましたね。英会話力だけでなく、メンタルも。
英語力に自信がついたのもあり、「英語を生かせる仕事をしたい」という高校時代からの目標を明確に持つことができました。
語学留学を検討されている方へ
語学留学は、あくまで英語を習得するための手段(ツール)です。
留学することはゴールではありません。
留学先で何がしたいか。どうやって過ごすか。留学後はどうなりたいか。
そんな自分の姿をイメージできていれば、留学することに意義があると思います。
イメージできなくて、何となく留学したいのであれば、もう一度見直してみてください。
大切なのは、留学することではなく、「留学して何をするか」です。
当時の私も留学することをゴールとしていたと思いますが、海外からの留学生と触れ合ううちに自分自身の甘さを思い知りました。
彼らは、留学の明確な目的を持っていて、「帰国後は〇〇する」という具体的な目標もありました。私は、自分自身のことなのに何も答えられなくて、家で悔しくて泣いたこともあります。
できれば、日本にいるうちに考えておいてほしいと思います。
私は、クラスメイトのおかげで気づくことができましたが、気づかずに無為に過ごしてしまう可能性もあります。
そして、もう一つ。
日本を出発する前に、日本のことや自分の住んでいる街について調べておいてください。
留学先については詳しく調べているとは思いますが、現地に行くと滞在中にいろんな人から日本のことについて聞かれます。
あなたは、日本人の代表です。日本のことを海外の方に正確に伝える必要があります。
私は、自分の街の人口や大きさ、歴史など全く答えられませんでしたが、海外の人は自分たちの国のことをよく知っています。
祖国を、ふるさとに誇りを持っていて当然のように話す姿を見て、驚くと同時に自分の無知さに恥ずかしくなりました。
日本人としての誇りは、日本のことを正しく伝えられることで海外の人に証明できますよ。
まとめ
留学を検討している方に向けて、私の留学経験をご紹介しました。
現地での生活は、その後の私自身を作る土台になったのは間違いありません。
ホストファミリーやクラスメイトの出会いを通じて、語学力だけでなく考え方やメンタルも成長することができました。
海外から日本を客観視できる視点を持つこともでき、反対に日本の良さにも気づくことができました。
留学は日本ではできないことを経験できる貴重な機会ですが、留学の目的が具体的にイメージできないなら、改めて考えてみてほしいと思います。
留学は語学力向上の手段であって、目的ではありません。
留学中に何をしたいか、帰国後に何をしたいか明確な目標を持って行くことができれば、充実した意義のあるものになると思いますよ。
留学をしたい!という方に少しでも参考になっていれば嬉しいです。
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