添乗員に興味はあるけど、実際にどんな仕事をしているか分かりにくいですよね。
そもそも、どういう理由で、どうやって添乗員になったのか気になる方もいると思います。
こんにちは!manaです。
【元ツアコンが語る!】シリーズの今回は、私が添乗員になった理由についてご紹介したいと思います。
辞めた理由をお話したことがあるのですが、始まりの部分をお伝えしていなかったと気づきました(笑)
私の体験談をもとにお伝えしていきますので、良ければ最後まで読んでみてくださいね。
少しでも、添乗員に興味がある方の参考になればうれしいです。
就職活動について
天職だと感じていた添乗員の仕事ですが、最初からなりたかったわけではありませんでした。
むしろ、就職活動が上手くいかなくて、最後に応募したのが添乗員だったというのが始まりです。
私は、英語を専攻とする大学に通っていて、高校時代から「英語を使う仕事をしたい」という目標がありました。
職種を決めていたわけでなく、漠然とサービス業に就きたいと考えていました。
ただ、当時は就職難の厳しい時代でした。
エントリーシートすら通過せず、面接までいけば良い方で、20社以上受けるのが当たり前の状態でした。
私だけでなく、同級生もみな同じような状況で就職活動をしていましたよ。
外国語系の大学なので、CAやグランドスタッフなどの航空系、ホテルや旅行会社などが人気がありました。
私は身長が足りずにCAは応募すらできなかったのですが、グランドスタッフにもあまり興味はありませんでした。
学生時代はずっと関空でアルバイトをしていて、グランドスタッフの仕事ぶりを目の当たりにしていました。
不規則な勤務で、大変そうな仕事だなぁと感じていたので、惹かれることはなかったのです。
ホテルのフロントや旅行会社も受けましたが、ことごとく落ちていました。
改めて考えると、真摯に就職活動していなかったなと反省しています。
「周りがやっているからする」、「就職活動しないといけないからする」という軽い気持ちで活動していたので、落ちて当然だったと思います。
それでも、「落ちる」というのは、とても辛い経験でした。
これまでの自分の人生や、人格を全否定されたような気がして、自信をなくしてしまいそうになります。
さらに、20社以上も「落ち続ける」ので、結果的にはメンタルが鍛えられましたね。
添乗員になった理由
周囲の友達も内定が出て、焦りの心が芽生えてきた頃に、添乗員の求人を見つけました。
私が5年間所属していた添乗員派遣会社の求人でした。
派遣社員で、福利厚生もなく、給料も日当制のとても不安定な仕事です。
それでも、「採用してもらえるならどこでもいい」という状態に追い詰められていた私には救いでした。
ただ、面接官とお話しているうちに、私のやりたかった仕事は添乗員かもしれないと感じていたのも事実です。
その時の面接官は、入社後から退職するまでお世話になった恩人でもあります。
優しく導き、時に叱ってくれた方との出会いも、私の社会人人生に大きな影響を与えてくれました。
小さいころから両親に旅行に連れて行ってもらっていて、旅行が日常だった環境で育った私にとって、添乗員という仕事も日常でした。
オフィスの中で、毎日ルーティン業務をこなすことは、その頃の私には考えられなかったのです。
就職活動に落ち続けていた理由の一つでもあります。
「毎日同じ仕事はやりたくない」と心の中で思っていたのです。
時間を割いて面接してくれていた企業の方には失礼な話ですね・・・
添乗員は、毎日行くところが変わり、毎日お客さんが変わり、飽きることがないと感じました。
「経験を積めば、海外添乗にも出られる」という言葉も、英語を使う仕事がしたかった私には魔法の言葉のようでした。
面接時に、添乗員としての自分自身を具体的にイメージできたことが、最大の理由でした。
条件は悪くても、「添乗員として働きたい!」という気持ちが勝ちましたね。
家族や彼氏の反応
正直、家族には反対されました。
毎日家に帰ってこれない、どこにいるかも分からない、交通事故やトラブルに巻き込まれるリスクが高いなど、家族が心配する要素は多くありました。
先述したように、派遣社員で雇用体系も不安定というのも大きな原因でした。
それでも、「やりたい!」という私の気持ちを優先してくれた家族には感謝しています。
これまでの就職活動で上手くいかず、落ち込む私を見てくれていたのもあると思います。
当時付き合っていた彼氏とは、「限定2年間」との約束をすることになりました。
彼氏は地方配属が決定していて、2年後には結婚して、私が彼氏の元に行くことになったのです。
「2年だけだと海外添乗に出られない!」と思っていたのですが、その条件で認めてもらえました。
結局、別の理由で別れることになったので、私は3年目に海外添乗に出て、自分が満足するまで添乗員の仕事を続けることができました。
添乗員に一片の悔いなし
家族には心配され続け、彼氏と別れてしまい婚期を逃した(笑)、添乗員の仕事。
当時も、今も全く後悔していません。
むしろ今でも天職だと思っています。
普通の会社員ではできなかったことを経験することができ、日本、世界の素晴らしい景色を自分の目で見ることができました。
常に一人で添乗することで、メンタルが鍛えられ、何事にも動じない冷静さを身につけました。
お客さんに怒られ、かわいがってもらうことで、サービス業とは何か、プロとはどういうことかをお客さんから教えてもらいました。
何より、お客さんが旅行を楽しんでくれて、「次の旅行も一緒に行こうね」と言ってもらえたときの達成感はひとしおでした。
若いうちに経験する職業として、私は自信を持っておすすめします。
まとめ
私が添乗員になった理由を体験談をもとにご紹介しましたが、いかがでしたか。
初めからなりたかったわけではなく、就職活動で挫折を味わったから出会えた職業かもしれません。
それでも、添乗員の仕事が私を成長させてくれたと思っています。
今の私が添乗員に戻るには、体力的にも、生活スタイル的にも厳しいので、できないと思います。
若いうちに、シングルの間に経験すると、その後の人生の財産になると思いますよ。
添乗員に興味のある方の背中を少しでも押すことができれば嬉しいです。
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