添乗員って、どんな仕事してるのか分かりにくいですよね?
こんにちは!manaです。
添乗経験を元に、実際の仕事内容をご紹介している【元ツアコンが語る!】シリーズです。
今回は、インハウス系と独立系添乗員の違いについてお届けします。
特に、インハウス系のメリット・デメリットを中心にご紹介しますね。
インハウス系添乗員:旅行会社の子会社としての添乗員派遣会社。主に、親会社の添乗に派遣される添乗員のこと。
独立系添乗員:どの旅行会社にも属さない添乗員派遣会社に所属している添乗員。派遣される旅行会社は様々。
どちらにもメリット・デメリットはあり、どちらが自分に合うかだと思います。
添乗員に興味のある方に少しでも参考なれば嬉しいです!
インハウス系添乗員
大手の旅行会社は、自社グループに添乗員派遣会社を持っています。
インハウス系派遣会社に登録すると、基本は親会社の旅行会社の添乗がメインとなります。
しかし、親会社の添乗だけでは稼げないことも多いので、指名の少ない新人時代は他社主催の旅行に添乗することも多いですよ。
メリット
指名を受けやすい
私が思うインハウス系の一番のメリットは、指名を受けやすいことです。
添乗員は、親会社の営業担当者やお客さんから指名を受け、仕事が決まることがよくあります。
むしろ、インハウス系で手配旅行の添乗員であれば、指名を受けないと食べていくことができないと言っても過言ではありません。
指名を受けるためには、お客さんに喜んでもらうことが、最も重要で一番の近道です。
営業担当者は自分の獲得したお客さんを派遣添乗員に任せてくれます。
そのお客さんに楽しんでもらえれば、お客さんは営業担当者に「良い添乗員さん」と言ってくれます。
そうすれば、営業担当者は別の添乗を任せてみようと、次の仕事につながるのです。
営業担当者に気に入ってもらうのも、もちろん大切ですが、お客さんをないがしろにして、営業担当者だけを見て仕事をするのは、逆効果ですよ。
また、大きな団体であれば営業担当者と一緒に添乗することがあります。
営業担当者は営業のプロではありますが、添乗のプロではありません。
チーフ添乗員の営業担当者にとって、痒い所に手が届くサブ添乗員になれれば、信頼を得ることができますよ。
さらに、営業担当者との相性もあります。
この担当者とは合うけど、あの担当者は苦手というのは、誰にでもあります。
よく指名を受ける営業担当者は決まってきます。
気の合う人と仕事する方が、良い結果につながるので、ある程度は割り切っていいと思いますよ。
一人の営業担当者から繰り返し指名を受けるようになると、同じ支店内の他の担当者からも指名が入るようになります。
支店内で情報を共有し合っているので、会ったことのない営業担当者から突然指名をもらうことがあります。
打ち合わせや精算時に支店に訪問する時は、在席している方に挨拶するのは鉄則です。
顔と名前を覚えてもらい、次の仕事につなげましょう。
誰だって、愛想の良い添乗員に仕事を頼みたいですよね。
初めて訪問する支店の時こそ、大きな声で挨拶するように心掛けていました。
旅行会社のカラーが分かりやすい
旅行会社によって、特色が違います。
主催旅行をメインにしていたり、客層、添乗のスタイルなど様々な違いがあります。
インハウス系は、親会社の添乗がメインなので、カラーが分かりやすく慣れてしまえばラクになります。
たまに他の旅行会社に添乗すると、やり方や雰囲気の違いに戸惑うこともありましたよ。
先輩の添乗員には、カラーが合わず、やりにくいという理由で、他社には乗らないという方もいました。
気持ちはよく分かります。でも、新人時代は仕事を選ぶことはできません。
選んでいたら、食べていけないのです。
私も新人時代は他社の方が多く、親会社の添乗でスケジュールが埋まるようになったのは3年目以降です。
それでも私は、他社の添乗に乗り続けていました。たまになら、新鮮で楽しかったからです。
細々と他社に乗り続けていると、他社からも指名をいただけることもありました。
お客さんを大事に、一つ一つの添乗に真摯に向き合っていたら、次の仕事につながるものですね。
ホーム感がある
営業担当者も、顔なじみのインハウス系添乗員には、優しく対応してくれます。
支店に訪問しても、事務の方含め、みな暖かく迎え入れてくれます。
何度も訪れる支店は、ホーム感があり安心できます。
たまに、インハウス系と独立系で一緒に添乗する機会もありましたが、独立系添乗員の居心地の悪そうな感じが気の毒でした。
私も、他社に乗ると同じように感じることもあったので、積極的に話しかけるようにしていましたよ。
デメリット
他社を知らない
インハウス系はどうしても親会社の添乗がメインになるので、他の旅行会社のことが分かりません。
他社の良いところを取り入れて、悪いところは反面教師にするということができません。
親会社至上主義になってしまうと、偏りのある添乗員になってしまいます。
お客さんは、手配型・ツアー型・個人旅行などいろいろな旅行を経験しているのに、添乗員が自社の旅行しか知らなかったら、満足してもらうサービスが提供できないですよね。
お客さんに楽しんでもらう添乗員になるためには、他社を知ることも必要だと思います。
合わなければ、仕事がない
インハウス系添乗員のメリットは指名を受けやすいことですが、言い換えれば、指名をもらえないと食べていけないということです。
親会社のカラーに合わない、手配旅行に慣れない、営業担当者と上手くいかないという添乗員も実際にいました。
他社の添乗に乗り続けている方や、辞めていく方もいましたよ。
インハウス系のメリットを生かしきれずに、仕事をするのはもったいないですよね。
まとめ
今回は、インハウス系添乗員のメリット・デメリットをお伝えしました。
私は、メリットを最大限に生かして、デメリットは感じていませんでしたよ。
もう一度、添乗員派遣会社に登録するとしても、インハウス系を選ぶと思います。
でも、インハウス系のメリットを感じるまでには、時間と経験の積み重ねが必要です。
どんな仕事でも同じですが、一つ一つの仕事を大切にして、信頼を得ることが重要ですね。
それでは、もう一つの独立系添乗員はどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
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