日本五大桜をご存じですか?
「聞いたことない!」「聞いたことはあるけど、行ったことない」という方が多いと思います。
そんな方にこそ、今年のお花見に訪れてほしいスポットです。
こんにちは!manaです。
桜っていいですよねぇ。日本の春を一番感じられる瞬間で、はかなく散る姿もたまらないですよね。
今回は、みんなが大好きな桜の中でも、日本五大桜と言われる古き名木をご紹介します。
ぜひ、今年のお花見に訪れてみてくださいね!
日本五大桜
日本五大桜とは、1922年(大正11年)に国の天然記念物として指定された桜を指し、今年で指定100周年を迎えます。
100年前にすでに価値のある桜と認定されていたほどの名木が、今も美しい花を咲かせている事実だけでも一見の価値がありますよね。
三春滝ザクラ(福島県)
三春滝ザクラは推定樹齢1,000年以上とも言われている巨大な枝垂桜で、品種はエドヒガン系のベニシダレ(紅枝垂桜)です。
皇居宮殿の正殿松の間や赤坂Bizタワー壁画の桜は、三春滝ザクラをモデルに描かれています。
四方に伸びた枝から薄紅色の花を無数に咲かせる様が、流れ落ちる滝のように見えることから「滝桜」と呼ばれるようになりました。
少し離れたところから見ても圧倒的な存在感です。
開花時期には、観桜客で溢れかえっている通路をゆっくり進みながら、徐々に近づいてくる巨木にワクワクが止まりませんよ。
三春滝ザクラの周囲には菜の花畑が広がり、黄色と桃色のコントラストが目を楽しませてくれます。
どこから見ても美しいので、ぜひ四方から堪能してくださいね。
開花時期はライトアップされていて、昼とは違った幻想的な姿を見せてくれます。
現在発表されている観桜時間は9時から18時までですが、メモリアルライトアップが予定されているので詳細発表を楽しみに待ちたいですね。
名称:三春滝ザクラ
住所:福島県田村郡三春町大字滝字桜久保296番地
URL:http://miharukoma.com/experience/183
石戸蒲ザクラ(埼玉県)
推定樹齢800年の石戸蒲ザクラは、石戸宿にある東光寺の境内にある古木です。
樹種は、エドヒガンザクラとヤマザクラが自然雑種したカバザクラです。
蒲ザクラとは、源範頼にちなんで名づけられたと言われています。
源頼朝の異母弟の源範頼は遠江国蒲御厨(静岡県浜松市)で生まれ育ち、蒲冠者と呼ばれていました。
源平合戦で活躍した範頼ですが、頼朝より謀反の疑いをかけられ、伊豆修善寺で謀殺されたと言われています。
石戸宿では、伊豆に殺害されず石戸に落ち延びたという伝説が残されています。
範頼が杖として使っていた枝が根付いたとも、自ら植えたとも伝えられていて、歴史を感じることができますね。
名称:石戸蒲ザクラ
住所:埼玉県北本市 石戸宿3丁目119 東光寺境内
URL:https://www.city.kitamoto.lg.jp/kanko/reja_sabisu/reja/sakura/1419505898684.html
狩宿の下馬桜(静岡県)
推定樹齢800年以上で、日本最古のヤマザクラと言われています。
品種はアカメシロバヤマザクラで、花の色がはじめは淡紅色で次第に白くなります。
花房が4.5cmと大きな花を咲かせる姿は風格すら感じますよ。
狩宿の下馬桜という名は、源頼朝に由来していると言われています。
石戸蒲ザクラに引き続き、日本五大桜は源氏と縁が深いですね。
1194年、源頼朝が富士の巻狩りを行った際、この地に本陣がおかれました。
頼朝の権力を誇示するために行われた狩りで、数十万騎の武士の陣屋となった場所を「狩宿」と呼ぶようになりました。
頼朝が桜の木で馬を下りたことから「下馬桜」、馬を繋いだことから「駒止めの桜」とも言われています。
名称:狩宿の下馬桜
住所:静岡県富士宮市狩宿98−1
URL:http://www.city.fujinomiya.lg.jp/kankou/llti2b00000015db.html
山高神代桜(山梨県)
山高神代桜は、北杜市武川町山高の實相寺境内にある推定樹齢2,000年とも言われるエドヒガンザクラです。
高さ約10m・周囲約12mもある巨木で、三春滝ザクラ・根尾谷薄墨桜と並び日本三大桜に数えられています。
古事記や日本書紀に登場する英雄・日本武尊が東征の際に、自ら植えた桜だと伝わっています。
また、鎌倉時代には日蓮宗の宗祖・日蓮上人が、樹勢回復を願い再生させたとも言われています。
神代桜の苗は、日本全国だけでなく世界中に植えられていて、国や人種、文化を超えて縁をつなぐ役割を果たしてくれています。
海外旅行の際に、山高神代桜の小桜に出会えるのも楽しみですね!
名称:山高神代桜
住所:山梨県北杜市武川町山高2763實相寺内
URL:https://www.jindaizakura.com/
根尾谷薄墨桜(岐阜県)
樹齢1500年以上と言われ、品種はエドヒガンザクラです。
蕾は薄いピンク、満開時は白色、散りぎわは「薄墨桜」の由来となる特異の淡い墨色を帯びています。
薄墨桜は、この地に隠れ住んでいた継体天皇が都に戻る際に、自ら苗木を植えました。
「身の代と遺す桜は薄住よ 千代に其の名を栄盛へ止むる」という歌を詠み、住民との別れを惜しんだと伝わっています。
薄墨桜の苗木も海を渡り、世界に羽ばたいています。
全米桜まつりで知られるワシントンD.C.に咲く日本から贈られた桜のうち、1.3%が薄墨桜の接ぎ木です。
日本の誇れる桜が、世界の人々に愛でられていると思うと嬉しいですね。
名称:根尾谷薄墨桜
住所:岐阜県本巣市根尾板所上段995
URL:https://www.city.motosu.lg.jp/category/2-1-0-0-0-0-0-0-0-0.html
まとめ
今回は、日本五大桜をご紹介しましたがいかがでしたか。
推定樹齢800年以上の古木が、今も美しい花を咲かせてくれていることが驚きですよね。
実際に五大桜を目の前にすると、生命力を感じることができると思いますよ。
今年のお花見には、ぜひ日本五大桜を訪れてみてくださいね!
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